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かつての王府、古都・首里

市制施行前は首里区であったかつての首里市は琉球王国の王府として栄えたまちでもあります。1954年に那覇市と合併編入されましたが、古都・首里の名前が消えることに不快感を示した住人らの意を汲んだ形で合併後も町名に「首里」を冠することになりました。那覇市の住所で「首里○○町」と表記される場合は、かつての旧首里市であるという証拠となっています。

那覇市に合併編入されたほかの市村に比べて、過去の記録が残っている地域でもあり、歴史・文化的建造物や史跡などが多いことでも有名です。現在は那覇市内でのベッドタウン的な役割を持つこともあり、史跡などのほかには住宅地がひろがるエリアとなっています。琉球王国の王府として歴史のある町であるために、多くの史跡や歴史的建造物が点在しており、これらは沖縄の観光産業に大きく貢献しています。

首里地区の主な特徴

首里の中でも気性が荒く言葉遣いの勇ましい地域として知られる三箇(さんか)と呼ばれる地域があります。首里鳥堀町、首里赤田町、首里崎山町が該当し、この地域では琉球王国時代に泡盛の製造を許可された地域でもあるために、現在でも瑞穂酒造・瑞泉酒造・崎元酒造所・識名酒造が立地しています。

また首里地区各地に琉球王府による紅型や首里織といった伝統工芸の作業場が散在する地域でもあります。その歴史的背景から史跡や名所なども数多く存在し、首里城や玉陵、園比屋武御嶽をはじめとする世界遺産に指定された史跡のほかに、その関連史跡である龍潭(世持橋・龍淵橋)、金城町石畳道、御茶屋御殿石獅子などとともに樋川(ひーじゃー)とよばれる湧水があふれる場所や井戸などの水場もあります。有名なのは金城大樋川(かなぐすくうふひーじゃー)、宝口樋川などがあり、宝口樋川は那覇指定文化財に指定されています。